2013年12月30日月曜日

年の瀬…ですかね?(笑) 〜ジュグー生活 第8週目

気がつけば、12月も終わりに近づきました。
日本は、年末の雰囲気が街中に溢れているんでしょうね。きっと。

ここジュグーでは、年末っぽい雰囲気は全くありません。(笑)
というのも、休みは元日のみ。あとは通常営業です。
先週のクリスマスから丁度一週間で元日なので、なんだか休みが飛び飛びにあるなぁ、って思う程度です。


去年のこの時季とは、本当に何もかも違う環境にいるんだな、と改めて思います。
去年の年末年始は、自分がまさか1年後、アフリカに、ジュグーにいるだなんて、想像すらしなかったよなぁ〜。


そんなジュグーでの生活も、第8週目を終えました。
ここの暮らし方にもだいぶ自分なりに慣れてきて、その分衝撃も少なくなりました。

でも、まだまだ知らないことも多い。
きっとこの先、この街で過ごす時間が長くなると同時に、色んな発見がまだまだ出てくるはず。好奇心を失わないように、じっくりと見て行こうと思います。


僕にとって、2013年は、本当に変化の一年だったな。
その変化を、僕のこれからの生き方のスタートにしたいと思っています。


あなたにとっての2013年は、どんな一年でしたか?
どうぞ、好い年をお迎えください。

2013年12月26日木曜日

穏やかな日

クリスマスでしたね。どんな日を過ごしましたか?
日本では祝日にはならないので、お仕事だった人も多いと思います。

ベナンでは、クリスマスは祝日です。学校も仕事もお休み。
イスラム教徒が多いここジュグーでも、それは同じです。

ジュグーのクリスマスは、なんとなく日本のクリスマスと似ています。
ヨーロッパのように家族と過ごすというわけではなく、クリスマスを理由に、友達とパーティーしたり楽しむ日のようです。
そのせいか、昨日から街中がなんとなく浮かれた雰囲気に包まれていて、あ、これがジュグーのクリスマスなのかな、と感じることが出来ました。
昨日の夜も、遅くまで出歩いてたり、盛り上がってたりする人が多かったです。


面白いなと思ったのは、イスラム教徒の人も『Joyeux Noël!!(フランス語でメリークリスマス)』とか『Bon fête!!(楽しい祝日を)』とか挨拶していたことです。

アメリカなんかだと、Merry Christmas!の代わりにHappy Holiday!なんて言ったりするみたいですが。
でも、相手の宗教を尊重するのであれば、その宗教に合わせた挨拶をする方が好い気がします。

確かに、Happy Holiday!とかSeason's Greetingとかは、政治的には正しい言い方なのかもしれない。けれど、政治がいつも正しいとは限らない。
相手がいるからこそ生じるのが挨拶なのであれば、相手の立場に立った挨拶をするのが心地好いと、僕は思うのです。


さて、そんなクリスマス。
改めて自分の幸せを感じることも多い日だと思います。


でも、改めて言うまでもなく、その幸せは世界共通ではありません。

シリア、中央アフリカ、南スーダン…
争いに巻き込まれて、逃げ惑うことすらできない人々がたくさんいます。

フィリピン、イギリス、ブラジル、そして福島…
自然災害の被害にあって、そこから立ち上がろうとしている人々もたくさんいます。


この時季だからこそ。

もし、プレゼントの予算がちょっとだけ余ってたら。
もし、忘年会を少しお得にやることができたら。
もし、セールで思ってた以上にお得な買物ができたら。

その余裕ができた分を、この地球に住むみんなで分かち合ってみませんか?
ちょっとの幸せのお裾分けでも、その力は決して小さくないから。



幸せを感じると、人は暖かくなる。
一人でも多くの人が、暖かくなれたらいいな。

2013年12月23日月曜日

『未来』について、考える。 〜ジュグー生活 第7週目

先週に引き続き、これからのことを考える一週間でした。

と言うのも、この12月中に、JICAに対して第一号の報告書を書く必要があるのです。
で、その中で、活動の準備状況というのを記載する箇所があり、それにも関連して、これからのことをあれやこれやと妄想する一週間でした。


でね、考えてる間に、ふと思ったのです。

『この国の人たちは、未来のベナンをどういう国にしたいのだろう?』


と言うのも。

この国(というか、多くの経済発展途上国)では、学校で情操教育があまり行われていません。授業も、先生から生徒に一方的に教えるだけのことが多いとか。

そういうスタイルの教育を受ける時、子供たちは未来のことを想像するのかな?と、疑問を感じました。

僕は、幼稚園でも小学校でも、将来何になりたい?とか、未来の町はどんなだろう?とか、作文や絵を書いた記憶があります。
だから、自ずと自分の将来や住んでる場所の未来を、子供ながらにイメージしました。


でも、そういうイメージを、子供の頃にしなかったら?
生活をするには金がかかるから、金を稼がなかったら生きていけないんだ!としか、周りの大人が考えていなかったら?


どちらが正しいとか間違ってるとか、そういう話ではないのです。


ただ、将来をイメージしなかったら、どうやって夢を叶えるんだろう?
未来をイメージしなかったら、どうやって国を作っていくんだろう?

それが、気になるのです。


経済発展途上国での援助や支援の活動をしていると、どうしても自国と比較し、自国で行われているやり方を手本としてしまうきらいがあります。

でも、この国の未来は、この国の人たちが考え出すべきだと、僕は思うのです。
僕は、そのお手伝いをするだけ。
どうすればその未来を作ることが出来るのか、一緒に考えるだけ。

他国の人間が先頭に立つべきではないと思うのです。
他国の人間が先頭に立ってしまうと、どうしてもその国の模倣で終わってしまう。

それって、『この国の未来』…なのかな?


年明けから、小学校の子供たちを対象にアンケート調査を行う計画をしています。
その時に、彼らの夢や将来について、ちょっと聞いてみようかな。


そんなことを考えた、ジュグー生活第7週目でした。

2013年12月16日月曜日

20years 〜ジュグー生活 第6週目

今週は、誕生日があったこともあり、今までのこととか、これからのこととかを考えることが多い一週間でした。

先日38歳になった、ということは、青年海外協力隊の任期を無事に終えることが出来たら、僕は40歳になる、ということです。
はい、アラフォーです。(笑)

人生80年だとすると、ちょうと半分。
20年を一つの区切りとすると、20歳から今までは、もがいていた時期だった気がします。
その最後の2年間も、こうしてベナンの地でもがこうとしている…ある意味、この20年の〆にふさわしいのかもしれません。(笑)

そして、次の20年。
起承転結でいうなら『転』、PDCAサイクルでいうなら『check』の時期に突入します。

僕は、どんな人間になりたいのか。
僕は、どんな生活をしたいのか。

20歳のころにも考えていたことと同じことを、40手前にしてもう一度考えている。
まぁ、自分で言うのもアレですが、これじゃ所謂“普通”な暮らし方が出来ない訳ですな。
あははは。

閑話休題。

備忘録を兼ねて、38歳になった今の気持を書き残します。
(自分宛のメモでもあるので、日英ごちゃ混ぜなのはご勘弁あれ。)

僕が今興味あること。
・sustainability:人間の暮らしは、持続可能か。そもそも、“持続可能”とはどういう状態なのか。
・tourism:僕にとって、旅は必要不可欠だ。旅は僕の教科書だ。
・organic food / agriculture:人間にとって、食は必要不可欠だ。食の安全はヒトの暮らしの基本だ。
・nature / environment:ヒトは自然の一部だ…が、ヒトはそれを忘れてしまっているのではないか。

これらの興味を突き詰める前段階として、今のベナンでの活動がある、と考えています。
そして、ここでの現実・経験が、きっと次への種になると思っています。

協力隊の活動もしつつ、その次のことも、ちょっとずつ考えていこう。
そんなことを考えていた、6週目のジュグー生活でした。

2013年12月12日木曜日

38になりました。

38年前の12月12日午前11時15分、僕はこの世に生まれました。

とは言いつつも、38にもなると、わざわざ祝うのもなんだかねぇ…という気持もあり、普段と全く変わらない一日を過ごしております。

ただ、38年前に僕を生んでくれて、なんだかんだ言いつつ好き勝手な人生を歩ませてくれている両親・家族に、感謝です。

いつも、今までも、これからも、ありがとう。


今年の誕生日が今までのそれとは大きく違うところ。それは、世界中からおめでとうのメッセージを頂いたことです。

これも、青年海外協力隊員の醍醐味かもしれません。(笑)


日本で僕の活動を楽しみに応援してくれているみなさん。
世界の各地で同じようにもがいているであろう同期隊員。

みんなの一言ひとことが、僕を考えさせ、そして前を向く勇気をくれています。

本当に、ありがとう。


ベナンに来て2ヶ月ちょっと、ジュグーで暮らし始めて1ヶ月ちょっと。
フランス語が聞き取れず、言いたいことの半分も言えず、本当に悔しい日々を過ごしています。

それでも、周りの人々に助けてもらいながら、どうにか毎日を暮らしています。
彼らの優しさに、甘えてしまっているのが現状です。


だけど、僕は彼らと一緒に仕事がしたい。
一緒に悩み、一緒に迷い、一緒に道を見つけたい。

だから、もっと頑張ろう。
自分の出来る限りを、出来る限りやってみよう。

そう思う、38歳の誕生日です。

2013年12月9日月曜日

ハルマッタン、はじまったん? 〜ジュグー生活 第5週目

今週は、体調が悪い状態が続いていました。

始まりは、耳と鼻の奥と喉の痛み。
僕は風邪のひき始めに耳とかが痛くなること多いので、これも風邪かなぁ?と思ったのが月曜日。

火曜日には、頭痛と微熱も出てきました。そして、涙が止まらない。
水曜日も、同じ状態が続きました。

で、木曜日には、カウンターパートにコトヌーで検査してきた方が良いのでは?と言われ、急遽、金曜日にコトヌーへ行くことに。

金曜日の朝6時過ぎ、まだ暗いうちにお家を出て、コトヌーに着いたのが実に12時間後の午後6時過ぎ…。
その足で、JICAの顧問医の先生のところへ行き、診察してもらいました。

結果は、アレルギー性の鼻炎…つまり、花粉症みたいなヤツ。

ハルマッタンが始まって、砂埃や乾燥で、症状が出たようです。
あー、ベナンにいる間は花粉症にはならずに済む!と、何の根拠もなく思ってたのが、いやはやあっさりと裏切られてしまいました…と言うか、花粉症よりもヒドいかも?(^^;;

処方された薬のお陰で、症状は治まっているので、まぁ大丈夫でしょう。
来年は、この時期になったら直ぐに病院へ行くことにします。

ちょっと辛い一週間だったけど、またひとつ、ここでの生活に慣れるためのノウハウを蓄積できたかな?と思います。

2013年12月2日月曜日

シアワセって何だろう? 〜ジュグー生活 第4週目

12月になりました。
ベナンに来て2ヶ月、ジュグーで暮らし始めて1ヶ月が経とうとしています。

このところ、人間の幸せって何だろう?と考えています。

きっかけは、“開発”とか“援助”とかについて考えたことです。
確かに、この国は貧しい。生活の質も、衛生や保健の面から見ても、まだまだ改善すべき点は多いのが実情です。

でね、ここで考えたんです。
『何のために、改善するのか?』って。

もちろん、病気にかかりにくくなるように、とか、生活の質がよくなるように、とか、改善の目的は判るんです。
でも、その先のことを考えると、何とも言えない感情が、心の底の方に湧いてきます。

どういうことか言うと、例えば生活の質が向上して、衛生面も改善される。
そうすると、病気にかかりにくくなる。
その結果、恐らく寿命が伸びる。

もちろん、長生きできる環境が整うことは、素晴らしいことです。
でも、社会がそれについていけなかったら?

そう。今の日本社会を考えると…。

そこで、ふと、ヒトのシアワセって何だろう?って考えてしまうのです。

この問いには、完璧な答えはないし、一人ひとりの答えも違うでしょう。
けど、だからこそ、僕は、この問いを常に頭の端っこに置いておこうと思います。

この問いが、きっと僕が進む道の方位磁石になると思うから。